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2006年02月20日

脚本家「石森史郎」氏 ①

京王ホテルで開かれた、
日本映画テレビプロデューサー協会新年会の席で、

脚本家「石森史郎」氏の


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プロデビュー50周年記念の一つとして、

今年7月、新宿西口「宝塚造形美術学校」内で
記念パーティーが催されことは聞かされていた。

小生も発起人の一人として依頼されているが、
これを機に、
近代映画社、マガジンハウス、その他の雑誌社から、
3冊同時期記念本が上梓されるとのことで、

小生が保管していた、
52年前の昭和29年5月号の「シナリオ」と、

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1975年の「NHK」連続テレビ小説、

「水色の時」の

主題歌で、桜田淳子が歌った”白い風よ”を作詞し、
ビクター音楽産業から”ヒット賞”受賞の、
記念ブロンズ像と合わせ、

先日、高田馬場にある、
「石森史郎」青春脚本塾までお届けにあがった。

石森氏の作品が、
「シナリオ」に始めて掲載されたのは、
”第4回新人シナリオ・コンクール”
選外佳作になった「晩鐘」だった。

日大芸術学部映画学科4年在学中に応募した、
この貴重な「シナリオ」には、
この年に上映された日本を代表する名画数点が
掲載されており、

石森氏受賞の初々しい喜びの言葉と、
黒沢明監督の、
「七人の侍」や、

小学生の頃、血湧き肉踊った、
キンちゃん(中村錦之助)や東千代之介主演の、
東映映画「笛吹き童子」、

同じく東映作品で、
片岡千恵蔵が名探偵「金田一耕介」に扮した、
「悪魔が来たりて笛を吹く」、
掲載映画のチラシを見ていただこう。

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刊行本に先駆け、懐かしさをお届けしたい。

当時としては早咲きの、
脚本家としての想像力と筆力だが、

74歳を過ぎても直、

一線で活躍する”若々しさ”の原点が
ここに記されており、
高齢化社会の元気な”鏡”としてもご紹介したい。

熱海が好きな「石森」氏は、
1999年、ー大林宣彦監督ーの、
新尾道三部作の一作、

小林桂樹主演の、
「あの夏の日ーとんでろじいさんー」のシナリオを

小生が関っていた
東海岸町旧「つるやホテル」に
3連泊して書き上げ、尾道のロケ現場まで同道し、
関係者にご紹介頂いている。

さて、石森氏は

昭和6年7月31日「北海道羽幌町」で生まれ、
北海道立留萌高校から日大に進学し、
コンクール応募作品、

「晩鐘」は、
”北海道の寒村”の、百姓一家の物語。
.

ーこの度のコンクールで私の作品が
数多い出品の中から選ばれ「シナリオ」誌に
掲載される機会を得ましたことは、
あまりの光栄ー
奇跡のような気がしてなりません。

 シナリオの勉強を始めたばかりで、
シナリオのことは何も判らず無我夢中でした。

 物を書くには、書くだけの人間としての充分な
素地を作る必要があります。
私には未だそれが出来ておりません。

在るものは、只「シナリオを書くという情熱」だけです。

 勿論、情熱だけでは秀れた良いシナリオが
書けるものではありません。

 従って此のシナリオは私の不勉強さを
物語っていると同時に、
情熱の空転な標本になっているのではないかと思います。

 此のシナリオは、
混沌とした目まぐるしい都会に住む人たちの
目から見ますと、
嘘の様なお伽噺の様な世界が舞台です。

 永い間、土に生きてきた祖父と、
その愛情を一心に集めている末孫の二人を中心に、
苦しいながらも、
決して幸せを得る喜びを忘れずに生きる、
美しい百姓の生活を描いてみました。

 百姓の生活は悲惨な暗いものが多いと謂うことは、
百も承知ですが、
私はあえて明るい面ばかりを描きました。

(昭和29年「シナリオ」5月号より抜粋)

ーつづくー

投稿者 村山 憲三 : 2006年02月20日 15:26


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